AIRについてのわかりやすい?解説 AIRでわかりにくいところ(深読みしないとわからないところ)を自分なりの解釈でまとめてみました。 文章力ないんで読みいくいと思いますがご了承くださいm(_ _)m ・翼人とは何者なのか 翼人はゲームの中では「星の記憶をつむぐもの」とされている。 これは翼人が星に誕生してから自分までの記憶を次の代(子供)にすべて引き継ぐためと思われる。 その膨大な量の記憶は羽に宿り、そのエネルギーによって空を飛ぶことができる。 神奈が出会った当初は飛べない理由はそこにある。 羽は「器」であって、そこに「記憶」という力を親から子へ「祝詞(のりと)」という形で伝えられる。 ・神奈を救うとはどういうことなのか 神奈の魂ははるか空の彼方で永遠の悪夢を見続けている。 その悪夢とは、永遠の夏の中、最愛の存在である柳也を失うという実際にはなかった記憶。 空に上ったときにかけられた「呪」によって捻じ曲げられたとても悲しい記憶。 その悲しみから解放するには裏葉のセリフなどから考えるに、まず神奈が完全な生まれ変わりを遂げることが必要。 ただ翼人の魂は人のそれとは違う。翼人はその羽に膨大な量の記憶を持っている。 その記憶は人の身体には多すぎる。 同じ翼人ならその量に耐えられるが、神奈は最後の翼人。また翼人に生まれ変わることができない。 なので必然的に人へと生まれ変わる。しかしその膨大な記憶によって人という器は壊れてしまう。 大人になる前に死んでしまう。神奈の魂は癒されることなく輪廻の環に還ってしまう。 つまり完全な生まれ変わりをすることができないため、いつまでも悲しみの中にいるということになる。 完全に生まれ変わることが、神奈を救うための第一歩と考えられる。 ・往人がいう口伝 往人は途中で母親から言い伝えられた言葉を思い出す。 その言葉はとても正確に「少女」のことを言っている。 1000年もの時の中でなぜ劣化しないのか?口伝である以上少しずつでも変わっていってしまうものではないのか? その答えはおそらく「裏葉から今までの直系の人間は全て少女と出会っている」ということであろう。 親から言い伝えられ、その記憶を封印され、少女と出会ったときに鮮明に思い出す。 そして救えなかったことを悔み、自らの子に次こそは救って欲しいという思いから正確に伝え、 自らの肉体と魂を人形に込めて引き継ぐということをずっとやってきたものと思われる。 大体往人の代までにあの人形には数百人分の魂がこもっていることになる…のかな?(汗 ・そして1000年目の夏 観鈴もやはり今までの少女と同じように、裏葉の子孫である往人と必然的な出会いを果す。 そのときから観鈴は神奈の夢(=翼人の記憶)を見はじめる。 これは柳也の子孫である往人に出会ったことによってスイッチが入ったようなものと考えられる。 (なら二人が出会わなければいいのかということになるが、それは運命づけられた必然的なことなので避けようがない。) そして観鈴は夢という形で翼人の記憶を自らに降ろしてゆく。 その記憶は時間を遡るように降りてくる。 しかし観鈴の器としての限界が来始めると、限界のしるしとして体が動かなくなっていった。 (その理由は神奈の悲しみの記憶が身体を縛ってしまうからかもしれない。) そのまま観鈴は今までの少女と同様に一人悲しみのまま死んでしまうかと思われた。 しかし最後まで逃げなかった(逃げても帰ってきた)往人によって生き延びる。 正確には人形に込められた多くの魂と往人の魂によって、その記憶を受ける器を大きくした。 それによって観鈴は翼人の最初の記憶まで辿り着き、全ての記憶を身体に降ろすことができたのである。 観鈴が途中記憶をなくす理由は、おそらく膨大な翼人の記憶に観鈴の記憶が押し出されてしまったからだと思われる。 その記憶は先に神奈のもとへいってしまっていた。 しかし最後に全ての記憶を降ろせたため、その記憶も帰ってきたと思われる。 なのでゴール直前には晴子を「おかあさん」と呼び、カラスを「そら」と呼び、 「往人さんを見つけた〜」と失ったころの記憶の回想をする。 しかし全ての記憶を降ろし、完全な生まれ変わりをしても悲しみは癒しきれなかった。 まだ少女は空で悲しんでいる。それを感じとった「そら」は恐れていた大空へと飛び立つ。 そして輪廻に戻った観鈴(神奈)とそこに辿り着いたそら=往人(=柳也)が出会い、 本当の意味で神奈の魂は救われる。(自分的には往人は柳也の生まれ変わりなのですよ) そしてその後の話があの「別れの時が来ました〜」に込められている。 「この星の最初の記憶」(これは最後観鈴が見たという羽のある恐竜(翼竜)と一緒に飛んでいる記憶) 「あなたと暮らした、幸せな日々の記憶」 それらを、空に届け、この空に満ちていた悲しみを晴らしますというメッセージなのである。 ここでいう「あなた」とは、おそらくAIRをやってるプレーヤーのこと。 DREAMで「往人」となり、SUMMERで「柳也」となり、そしてAIRで「そら」となって全てを見てきたもの、 観鈴、神奈と、ともに暮らし、幸せな日々をおくったプレーヤーに対して言ったものと思われる。 空へと還った神奈と往人(柳也)の魂はすこしだけ時間を戻って輪廻する。 そして最後の二人の子供へと繋がって行く。 少年が意味深なセリフを言うのは生まれ変わりだから。 少女が海岸線の先になにがあるのか確かめたいと思ったのは、生まれ変わりだから。 そこは二人がずっと目指していたところだから。 そして「さようなら」の言葉とともにAIRは幕を閉じる……… 「さようなら」には、過去に別れを告げ、新しい途(みち)を進んでいくという意味がこめられている。 彼らの始まりの時、始まりの場所……握る手には強い決意。 どこまでも遠く、おわりのない道を歩きはじめる… その先にあるものを怖がらずに、前に、前に… いつか、あの二人が目指した場所へと………… 最後の少年少女がもし本当に生まれ変わりなのだとしたら、 あのラストシーンは本当の始まりである。 そうであるとすれば真の意味でのゴールは、きっとあの二人が大人になり、子供をもうけ、 その生涯を幸せに閉じた時だろう。 つまり終わりに見える、また最初からの繰り返しのように思えるあの最後は、 AIRという話の真の始まりといえるだろう。 しかしそれはまた、別のお話…